【第65話】Carl Zeiss Jena 1Q Tessar 2.8/50 RED王 M42 With K-3

今回は、秘蔵中の秘蔵。レア中のレア。
Carl Zeiss Jena 1Q Tessar 2.8/50  です。

普通は、Red Tですが、T本足して、「」です。
だから、王テッサー・・・King of Tessarです。
Red Tは、モノコーティングを表していますが、「」は、「アポクロマートレンズ」であることを示しています。
アポクロマートレンズとは、厳密に色収差などの補正を行ったレンズであることを指しており、当時、生産数自体が大変少なかったことから、希少価値があります。
・・・年に数度、ebayに出る程度とか。。。
色の三原色(当時は、「RBY」(赤青黄) )の要素に対して、厳格に色収差の補正を施したレンズを「アポクロマートレンズ」と呼び、非常に高価で、かつ生産数自体が少なかったレンズですね。
」の意味は、光学硝子レンズを縦線「Ι」に見立てて、左側から光 (3本=赤青黄) が入射し、色収差の補正が成された光が右側から射出していることを表したロゴですね。すげっ。
第42話のRED Tも大したものだったから、期待しちゃおうかな。。。
このレンズは、プラクチフレックスFX(1953年発売)= 輸出専用モデル(と、思われるカメラです。)に、くっついてきました。
てか、出品物の写真を、「目を皿のようにして」見ていたわけじゃなく、何気に、あっ、「王Tessar」だ!
って具合で見つけちゃいました。
しかぁ~も、値切って入手しました。売ってくれた人は神様でした。
プラクチフレックスFXも、美品・完動品で、えらいものを手に入れました。
早速、キタムラに電話して、「今でも、フィルム現像できますか?」「フィルムからデータをCD化できますか?」と、確認をした次第です。
いつか、Praktiflex FXで、銀塩したいと思っています。
プラクチカマウント=M42は、1948年当時45.7mmで、以降、45.46mmに移行しています。ですから、0.24mmの差がこのレンズにはあると思いますので、その分、描写には差異が生じていると思います。
予め、ご了承ください。
カメラ本体側を0.24mm盛らないと王Tessarの実力が出ないワケです。


d0362711_20342720.jpg


何も考えず、M42として装着すると、アマくなる「Tessar」様です。
王様だから、装着するカメラも「それなりのカメラ」を用意する必要があります。
プラクチフレックスFX(1953年発売)= 輸出専用モデル(と、思われるカメラです。)


d0362711_21200689.jpg

上から見ると、こんなカンジです。
この状態は、ウエストレベルポジションで、こんな風に見て、撮影ができまする。
実際、見えますが、ピントが合うかはギモンです。


d0362711_21214598.jpg

1956年10月から希望者に対し、プラクチカFXの改造サービスが行われたそうです。1957年6月までの8ヶ月間に約300台がこのサービスを受けたそうです。その内容は、希望に応じファインダーを交換式に改造、ウェストレベルファインダーへの変更、特別製のツァイス製プリズムファインダーの搭載などあったそうで、私のPraktiflexFXは「KW製」ですが、プリズム式のファインダーは、ご覧のZeiss製ですので、このサービスを受けた約300台のカメラの中の1台、かも知れません。


d0362711_21285813.jpg

恐れ多くも、現代のカメラのように覗き込むこともデキます。
この方が、ピント合わせはしやすそうに見えます。

Kamerawerkstätten Niedersedlitz(カメラウェルクシュテーテン・ニーダーゼーリッツ)は、1959年にキノヴェルケ(旧ツァイス・イコン)と合併、カメラ&キノヴェルケ・ドレスデン(VEB Kamera & Kinowerke Dresden )となり、最終的には、1964年、ウェルタ・カメラヴェルク、アルティッサ、アシュペクタと合併し、ペンタコンとなりました。
これだけ、おっ立ちのファインダーを見ていると、Ernemann Turm(エルネマンタワー)のようじゃございませんか!
どうしても、そこにたどり着いてしまうのは、ドイツ系カメラ・レンズの性でしょうか。(第6話参照のこと)

大先輩、Prakticarとともに♡♡♡
ほぼ初期型のM42マウント搭載カメラと、この規格に則り、世界を制した日本製カメラの絵。


d0362711_21411255.jpg

ASAHI PENTAX SPOTMATICも完動品です。
ただし、電池がありません。。。

やっと、「王Tessar」様の写り具合の紹介です。
開放、1/200です。
➡もっと、イイ被写体は無かったのかってぇ??
いろいろ、事情ってのがあったんです!


d0362711_21455707.jpg

凄いじゃあ、ないですか!
色調シッカリ!解像シッカリ!Bokeh味も穏やか!
続いて、絞り5.6。-0.7EVです。


d0362711_21474318.jpg

いやーッ、ハッキリだ、スッキリだ、手前のおしろい花の白が水々しいだ!
このまま、使用できますね!
素晴らしい、ドイツの銘品です。


d0362711_21523437.jpg

0.24mmの不備も乗り越えて、ありがとう!「Tessar」様!
レンズも何の障害なし。
カメラも完動・美品。
当時、えらいお金持ちが所有されていたのでしょうね。保管もバッチリで、60年の時を越えて日本にやってきた王様でした。





[PR]
by hiyodori2013 | 2017-09-17 22:34 | カメラ レンズ | Comments(0)

PENTAXマウントで使える数々のレンズ達とバイクで遊んでいきます。他のマウントも少々。


by hiyodori2013